全館空調はつけっぱなしにするべき?新築に導入する際の判断ポイントもご紹介!
2023/11/01
全館空調は、1台で家全体を一定の温度に保てる近年人気の設備です。
しかし、一般的なエアコンと異なり24時間つけっぱなしにするため、そのことで電気代が高くなるのではないかと不安を抱く方も少なくありません。
今回は、この不安を解消するための情報と、導入を迷われている方のための判断基準をご紹介します。
□全館空調はつけっぱなしにするべきか?
全館空調は基本的に24時間稼働しているため、電気料金が高くなるのではないかと心配する方も多いでしょう。
電力効率の観点では全館空調は24時間つけっぱなしにするのが良いと言われています。
それは温度の安定性が関係しています。
全館空調を使用すると、設定温度を自動で常に一定に保てるため、無駄な電力消費を抑えられるのです。
□全館空調を導入するかどうか判断するポイント
全館空調の導入を迷っている方も多いのではないでしょうか。
導入すべきかどうかはケースバイケースのため、以下でご紹介する判断基準をぜひ参考にしてください。
*家が高気密高断熱
全館空調の効果を最大限に引き出すためには、家が高気密高断熱であることが重要です。
気密性が低い家では、全館空調の効果を十分に発揮できません。
具体的には、空気が外に漏れ出るだけでなく、外の空気も換気フィルターを介さずに室内へ侵入してしまいます。
このような状況では、全館空調による空気循環を行ったとしても十分な効果を得られないため、まずは建築する家自体が全館空調に向いているかどうかを確認することが重要です。
*コストがかかることを受け入れられる
全館空調は定期的なメンテナンスが必要であり、故障のリスクも考慮する必要があります。
導入の際には、これらのコストも考慮することが大切です。
エアコン代よりも電気代が安くなることを願って導入したものの、交換代やメンテナンス費などを含めると結果、全館空調の方が高くなる可能性もあります。
全館空調は室温によるストレスを感じず快適さを維持できる便利な設備である反面、エアコンよりも維持に手間がかかることに留意する必要があります。
そのようなデメリットを理解した上で導入することをおすすめします。
近年異常気象と言われて何年も経過していますが、黄砂やPM2.5、車の排気ガスなど空気環境が悪くなっている現在は、室内の空気環境は綺麗に保てることが重要視され始めました。
黄砂はいろんな菌を付着させながら、ゴビ砂漠から偏西風で日本に来ます。
ニュースにはなりませんが、黄砂、PM2.5を吸って死亡する方は珍しくなくなっています。
春先には大量の黄砂が来るのでニュースで取り上げますが、1年中日本に舞ってきているのが現状です。
ペットボトルで水を買う時代が来たときは、正直馬鹿らしく感じましたが、今は当たり前の事です。
水道代が高いと言いながら、もっともっと高い水を買って飲んでいます。
これからは家の中だけでも、機械で清浄された綺麗な空気を吸う時代が来てもおかしくないでしょう!
空気もお金を出して買う時代です。
*家族の理解がある
全館空調の仕組みを家族全員が理解し、導入に合意しているかどうかも大切な判断基準です。
具体的には、屋内が一定の温度になったり、急激に温度を上げたり下げたりできなかったりと、エアコンとは異なる点があります。
しかし、導入を決めた方だけが仕組みを理解しているのは、導入後に家族が困惑する可能性があります。
そのため、家族全員が仕組みを理解しており、納得しているという点は非常に重要です。
□まとめ
全館空調は、エアコンとは異なりつけっぱなしにするべき設備です。
また、導入する際には家の気密性やコスト面、家族の理解など、様々な要因を考慮する必要があります。
本記事を参考に、全館空調をぜひ検討してみてください。