SBCラジオ 建築士に聞く、希望の住まい造り 電気を買わない家展示場
2023/09/12
建築士に聞く 希望の住まい造り 9月11日放送分です
AN:残暑厳しい中いかがお過ごしですか?9月に入ってもまだまだ暑さは続きそうですね。
さて、第10回目の「建築士と考える!希望の住まいの作り方」では木造戸建て住宅。
一般に注文住宅と呼ば れている、建築士さんと相談しながら作る住宅の建て方について、
HOPE建築工 房の建築士 大日方和仁にお伺いしていきます。大日方さん、宜しくお願い致します。
大日方:宜しくお願い致します。
AN:前回大日方さんが設計する上で、気を付けている暑さ対策、施工方法をお聞きしました。
通常、外壁材や断熱材、内気循環などに関心が行きがちですが、家の形、これは屋根や、窓などの形を
工夫して遮熱することには考えが及びませんでした。
大日方そうですね。両方を効率的に組み合わせて遮熱するのがよいですね。家の形状を工夫して遮熱したり、
太陽の動きに合わせて開閉する外付けブラインドをつけたりることは、専門的に、パッシブ設計と
言っています。具体的には、直射日光が当たらないように2階の床を張り出したり、1階や2階の屋根を
出して遮熱することです。
AN:窓のある位置や直接太陽光が長くあたる外壁に日陰を作るということですね。
大日方:はい。夏の直射日光は強くて窓ガラスに当たると凄い熱量で冷房に負担が掛かります。
日陰があればその分、冷房の負担を軽減できます。
AN:日光をコントロールして、省エネにつなげているわけですね。よくわかりました。
さて、前回は本設計ができ、確認申請も終了したところまででしたね。ここまでくると、
次は工事着手とな るわけですね。
大日方:ここまできてやっと、工事着手と進むことになります。それに合わせて着手金のお支払いがあるで
しょう。
AN:お金のお支払いがあって、工事が始まるわけですね。施主さんはそれまでに、資金計画も立てなければ
なりませんね。
大日方:はい、ほとんどの方はローンを組むわけですが、金融機関の担当者と、返済計画など含めて
ご相談いただければと思います。もちろん私達もお手伝いはします。
AN:工事着手となれば、これで、施主さんと設計士さんの打ち合わせはほぼ終わりでしょうか?
大日方:いえ、まだたくさんあるのです。まずは、工事着手前に発注しなければならない、
必要な物の色決めを行うことです。これには納期が掛かる部材もあるので、注意しなければなりま
せん。
AN:色決めは気が付きませんでしたが、家の印象を左右する重要なところですね。
大日方:そうです。本来は、設計段階で同時に決まっていることが理想なのですが、
色や形は保留になることが多いです。
AN:慣れていないとイメージがつかめませんよね。
大日方:そうなんです。でも、決めておくと工事がスムーズに進めやすいです。特に設備機器は給排水の
位置があるので基礎工事前に最終決定をしておく必要があります。まだ間に合うから保留にすると
後で慌てることが増えてしまいます。
AN:設備機器は種類や機能も様々で迷ってしまう気持ちはよくわかります。
大日方:あと、外壁の色、屋根の色、軒裏、軒樋などの色、外部建具の色、室内建具、床材や室内の見える
木部の色も最終決定しておきます。ここで時間をとって決めておくと後が楽です。
AN:心の中にある理想の住まいを実現するためにこの部分は手を抜けないところですね。
次回は「工事中のあれこれ」についてお話頂きます。
小耳にはさんだんですが、HOPE建築工房さんでは、電気を買わない家造りの宿泊体験ができる
展示場を工事中で、11月オープンと聞きました。
大日方:はい古い家をお借りして電気を買わない家にリフォームしています。
11月中にオープン予定で日日まではきまっていませんが、来月はお知らせできると思います。
いろんな新しいことが体験して頂けるので是非来ていただきたいです。
AN:それはお楽しみにですね。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
大日方さんありがとうございました。
大日方:ありがとうございました。