SBCラジオ 建築士に聞く希望の住まい造り 暑さ対策の家造りと確認申請
2023/08/17
AN:今年は猛暑となりました。お盆に入りましたが、まだまだ暑さは続きそうですね。室内の温度調整には
いろいろと気を遣うところです。クーラーを使用しても、強い日差しが窓から入り、なかなか室温が
下がら ないなど、困ってしまいますよね。カーテンはもちろんのこと、窓の外側に日差しやグリーン
カーテンを設置したり、UVカットのフィルを貼るなどいろいろと工夫するのも良いかもしれません。
さて、第9回目の「建築士と考える!希望の住まいの作り方」では木造戸建て住宅。一般に注文住宅と
呼ばれ ている、建築士さんと相談しながら作る住宅の建て方について、HOPE建築工房の建築士
大日方和仁にお伺いしていきます。大日方さん、宜しくお願い致します。
大日方:宜しくお願い致します。
AN:冒頭もお話ししましたが、大日方さんが設計する上で気を付けている暑さ対策、施工方法はありますか?
大日方:遮熱材を屋根や外壁に使い、熱がこもらない性質の断熱材を使うようにしていますね。
またパッシブ設計と言って、直射日光が当たらないように2階の床を張り出したり、2階の屋根を
出して遮熱します。冬は逆に太陽光を取り込んで暖房に使います。
AN:太陽光を遮蔽したり取り込んだりするんですね・・・
大日方:はい。夏の直射日光は強くて窓ガラスに当たると凄い熱量で冷房に負担が掛かります。
冬は窓から逃げる熱が大きいので、太陽光が当たると熱が入り暖房の大きな手助けになります。
AN:日光の性質をうまくコントロールして、省エネにつなげているわけですね。よくわかりました。
さて、前回は本設計ついてお伺いしました。本設計に入ると、部材や設備など、具体的に決めていく
作業に 移りますね。
大日方:はい。設計士が一番気を使うところと言えるかもしれません。施主さんのイメージを具体的に設計図
に落としていく作業なので、細かい打ち合わせが、たくさん出てくるので、根気よくお付き合いして
頂きたいです。
AN:そして本設計が終わると確認申請へと手続きが移ります。建築申請とはどのようなものですか?
大日方:「建築確認申請」は、建物が準法やその他の各種条例を守っているかどうかを、「自治体」か
「民間の指定確認検査機関」が判断する審査で、これが通ると建築工事ができるわけです。
AN:簡単に言うと、建物が安全に住むことができる基準を満たしているかを調べる審査でしょうか。
大日方:そうです。そして、そのほかにも、融資の条件になっている場合は、フラット35、ベルス認定等の
性能表示を取得する事になります。ちなみに、JAや銀行融資の場合は表示の認定は必要ないところ
が多いようです。そして一番の注意事項があります。
AN:どんなことでしょう?気になりますね。
大日方:それは、許可を取った後に変更は禁物!ということです。
AN:これは重大なポイントですね!
大日方:どうしても変更があれば、すべてやり直しになり、費用と時間が掛かり工事を予定していた協力業者
にも変更が生じ、全てに迷惑が掛かるので最終決定は慎重にお願いします。
当然のことですが工期も延びてしまい、仮住まいの予定も変わってしまします。
AN:今までの苦労が水の泡となってしまうわけですね。建築確認申請をする前に、これで良しと決断する
ことが必要ですね。
大日方:そうです。変更が起こらないように、積み重ねる時間が大事です。引っ越したい期日もあるので
時間配分は非常に重要です!
AN:今までお話を聞いてきた手順をちゃんと期限を決めて消化しないと後々困ったことになりそうです。
大日方:そうなのです。そのためにお休みをお家の打合せで使う覚悟も大事です。
例えば、お休みが違う日の御夫婦や家族の場合、延び延びになる可能性は大きいです。
目標とした完成日を設定する事がむずかしい場合もあるので、余裕をもって進めていく事が大切です。
AN:休日の使い方も、住宅建築の重要なポイントになるのですね。覚えておかなければいけませんね。
次回は「工事着手」についてお話頂きます。大日方さんありがとうございました。
大日方:ありがとうございました。
建築士と考える!希望の住まいの作り方では、建築士の大日方さんに聞いてみたい住宅についての
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