オリジナル建具の紹介です
2021/08/05
こんにちは、長野市で新築注文住宅や無垢材、自然素材健康住宅、屋根外壁リフォーム、水回りリフォーム工事を請け負っているHOPE建築工房です。
ZEH住宅に床下エアコン暖房で床が暖かくて全館暖房できる省エネ住宅、健康住宅をお勧めしております。
今日はオリジナル建具の紹介の2回目です。
いろんなことはできますが費用が嵩むこともあるので、バランスを考えながらデザインしています。
お客様の家のストーリーを考慮して造ると喜んで頂けることが多いですね❕
新築はローンのこともあるのでいろいろですが、リフォームのお客様は依然と違うものを造りたいという気持ちがあるので賛成して頂けます。
床の間の半分を仏間にしたお客様です。
私、大日方和仁の先輩ですが、建築条件があり他社で新築した時に仏間を造らないでいたのですが、
不幸にも奥様に先立たれてしまい『仏間を造ってもらいたい。』とお話を頂き、
現地を見て床の間の3分の2を仏間にして、残りを仏具の収納にしました。
床の間はこの際無くても構わないという事でした。
仏壇もそこそこ大きい物でしたから、床の間を残すのは無理がありました。
そこで、お二人がかかわってきた場所を欄間の組子に取り入れてデザインすることを思いつきました。
組子が集まっている部分は八の字をアレンジしてお家を表しています。
そこから左に延びて最初の凹はご主人の勤め先の建物です。
次のⅢは奥さんの勤め先の建物です。西に移動していくとこの順番であります。
その左はご主人の生まれた処の一番高い山で、皆その山を目にして大きくなりました。
私もその一人です。
右下に延びる赤の組子は奥さんの生まれた場所の方向を指しています。
そこからは菅平が見えるので菅平の斜面を欅の板で造りました。
青のラインは空を描いています。緑は山の緑を表しています。赤は太陽をイメージしています。
大地と、空と、太陽の中で誰しもが生活し生きていること、生きてきたことを表しました。
造るのは建具屋さんも大変でしたが、私の書いた原寸大の図面に合わせて造ってくれました。
亡くなってしまったことは元には戻れませんが、思い出が詰まった部分が残ればという思いで造りました。
先輩も最初は意味が分かりませんでしたが、説明して何となく雰囲気をくみとってくれて喜んでもらえました。